製造業の皆様、仕入予算を現場に落とし込んでいますか?

前回のメルマガでは、製造現場のグループ長の方々に、
いかに自ラインの作業者を巻き込んで、
現場にて改善・改革していくためには
ECRSの原則が必要な旨、
ご紹介させていただきました。


今回は、係数を用いて製造現場のグループ長の方々に
原材料、副資材等の仕入管理をしていただくことにより、
ムダな発注、ムダな在庫等が軽減できるのではないか、
ということで、
ご支援しているクライアント様の事例をもとに
ご紹介させていただきたいと思います。


同社は受注生産と見込生産が混在する契約形態であり、
従前は管理部隊にて原材料、副資材等を購入しておりました。


『月末在庫半減』を目標に鋭意努力しておりましたが、
正直、思った程、月末在庫が削減できないまま
半年超が経過してしまいました。


そこで、抜本的に発注体制を見直すことに着手し、
仕入業者様への発注は従前通り管理部隊にて対応はしますが、
製造現場グループ長が自ラインにて使用する原材料、
副資材等を管理部隊経由にて発注することとしました。


管理部隊にて、
月初の時点で各ライン別に当月予想受注売上高から原材料費、
副資材費等を算出し、その購入金額を一覧表にまとめ、
毎週開催される生産会議時に売上高が当初予想から変動する場合は、
購入金額も変動する様にし、今現在の発注金額が予算に対してどうなのか、
いわゆる進捗状況を常に把握できる様にしました。


あわせて、既に月初からの発注済みの金額、
当月末までの予算残額も把握できる様にしました。


上記、システムにて今月から開始しておりますが、
どの様な結果が出るか楽しみにしております。


結果、
月末在庫金額が削減、目標である半減に近づけばよいのですが、
それ以上に、製造現場のグループ長の方々が
自ラインでの正確な在庫数量の把握、不良の低減、
生産性の向上等に目を向けていただく様になれば、
更なる製造原価低減になるのではないでしょうか。


既に、製造現場グループ長の方々からは、
得意先からの受注数に対して、
仕入業者様への最少発注ロット数が多いことから、
最少発注ロット数を少なくしてもらうことはできないか等
の問い合わせが管理部隊にされている様です。


売上高を上げて営業利益を上げることも重要ですが、
当社の様に仕入を管理して製造原価を低減させることも
重要ではないでしょうか。


仕入管理することは、キャッシュフローに直結する話です。


いかにキャッシュフロー経営を重視するかが、
今後、更に問われるのではないでしょうか。


小職でよろしければいつでもご支援させていただきます。

このコラムの執筆者

常務執行役員 石井博(CTP:認定事業再生士)

常務執行役員

石井博(CTP:認定事業再生士)

所属:東京オフィス

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製造業にて自らが主体となって事業再生を成し遂げたことから自らの経験、体験を通じてご支援させていただく。 5S管理から部品別原価管理の構築に至るまで、現場の方々が主体性を持って生産活動ができるようなお手伝いをする。

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